「誰もあなたのことなんか気にしてないよ!」なんて絶対に嘘

「誰もあなたのことなんか気にしてないよ!」なんて絶対に嘘

「誰もあなたのことなんか気にしていないからもっと自由に生きようよ!」

と言われますが、はたしてほんとうに周りはあなたのことを気にしていないのでしょうか?

筆者はこの言葉に違和感を感じたのでこれについて考えてみました。

 

 

「気にする」の定義

まずは言葉を定義したいと思います。

 

周りの目が気になる。

という時の「気になる」ってどういう意味でしょうか?

 

周りの目が「気になって」行動できないというときの「気になる」は

周りからの「批判が怖くて」行動できないと言い換えられるでしょう。

 

つまり、「周りの目が気になる」とは

「周りが自分を批判してくる(可能性がある)」と定義することができます。

 

(なお、批判には悪口・陰口・噂話を含むものとします。)

 

みんな他人をめちゃめちゃ気にしている

さて、SNSやテレビをみればわかるようにみんな他人をめちゃめちゃ気にしています。

東に政治家の不適切発言があれば行って袋叩きにし、

西にバイトテロがあれば行ってこれも袋叩きにし・・・

 

どこが「誰も他人を気にしていない」状態???

 

そしてテレビのコメンテーターって何?

専門家でもないのに他人の行動にあーだこーだ・・・

めちゃめちゃ他人を気にしてるじゃん!!!

 

どこが「誰も他人を気にしていない」状態???(2回目)

 

現実としてみんなが他人を気にしています。

 

 

誰もあなたのことは気にしてないよ!は強い人間の言葉

世の中にはたしかに人の目を気にせずに生きていける人もいますが、

それは強い人間にだけ与えられた能力だと筆者は思います。

 

高校のクラスを思い浮かべてみてください。

ここにクラスのヒーロー的存在のAくん(運動部のキャプテンでリーダーシップがある人気者)

陰キャラのBくん(気が弱く、言葉もあまり発しない)がいたとします。

 

この2人が授業中に先生に指名されて簡単な問題に答え、2人とも間違えたとします。

そのときの周りの反応は同じものになるでしょうか?

いいえ、絶対に違うものになるでしょう。

 

人気者のAくんが間違えた場合周りにフォローされるか、いい意味で笑ってくれるでしょう。

ところが陰キャラのBくんが間違えた場合、失笑を買うか悪口が飛んでくるでしょう(「こんなのもわかんないのかよ」とか)

同じ行動をしても周りの反応は異なるのです。

 

「他人は自分のことを気にしてないよ」といえる人はこのAくんタイプの人間です。

さきほど定義したように「周りが自分を気にする」とは「周りから自分が批判される」ことですから

批判されない人気者のAくんは当然、他人が自分のことを気にしてるとは思いません。

 

もし自分がAくんタイプの人間でないなら、

間違いなく周りはあなたのことを気にしていると思っていいでしょう。

 

(それからBくんを批判する人も強い立場にいる可能性が高いでしょう。

人間は自分より下の立場の人を雑に扱う傾向があるのでBくんに投げる言葉も雑になります。

 

雑に投げた言葉なんか本人は覚えていませんから自分が他人を気にしている立場にいることを自覚しません。

自分が周りを気にしてると思ってないので、周りも自分を気にしていないと思える可能性があります。)

 

「他人は自分のことを気にしてないよ」といえる人は

人気者のAくんタイプの人間か

Bくんを批判するタイプの人間です。

 

「周りが気になる」は批判される側の感覚

言った方は忘れても言われた方は覚えているというのはよくありますよね。

Bくんは言われた悪口の一つ一つを覚えているでしょう。

その結果として周りを気にして行動できない人間になってしまうのです。

 

「みんなが自分を笑っているような気がする」というと「気にしすぎだよ」

と言われますが自分がBくんタイプの人間ならそれは気にしすぎでも自意識過剰でもありません。

自分のことを話してるなあという感覚は正しいです。

 

周りを気にしなくなるには強さが必要

ここで突然筆者の話をしますが、

筆者も周りが気になって行動できないタイプの人間でしたが

ここ1,2年で少しだけ周りを気にしないようになりました。

 

さきほど周りを気にしない能力は強い人間だけに与えられるといいましたが、

その考えでいくと、筆者も多少強くなったのではないかと思われます。

 

その強さは税理士試験に本気で挑む覚悟を決めたことや筋トレで体が変わったこと、

そして税理士試験に合格したことで得られたものではないかと思います。

 

この経験から筆者は周りを気にしなくなるには強さが必要という考えに至りました。

 

ちょっと傲慢な考えですがこの1,2年は同世代のほとんどの人より勉強したのではないかと思います。

そうした人より努力したとか、できなかったことをできるようにしたという成功体験が強さを生むのだと思います。

 

周りを気にしないで生きたいなら強くなることが必要です。

 

強さはすぐには手に入らない

強さの定義は年齢や環境によって変わります。

 

小学生の強さは足の速さであり、中学生の強さはケンカの強さです。

高校生になると強さは多様になり、容姿、リーダーシップ、運動神経、頭の良さとなり

大学生では学歴が加わります。

社会人になると就職先や経済力が強さになるでしょう。

(結婚すれば相手の職業や子供の進学先が強さになるかもしれませんね。)

 

各環境で強い人間は周りを気にせず生きることができますが

どの強さも一朝一夕には手に入りません

(ちなみに容姿は絶対に手にはいらない)

 

それでも強くなるしかない

もし周りを気にして生きづらいという人がいたら強くなりましょう。

強さはすぐには手に入りませんが、

強くなれば周りを気にしなくなります。

 

「誰もあなたのことを気にしていないから自由に生きればいいんだよ」

なんて言葉に価値はありません。

 

これは強い人間の発言です。

もし弱い人間がこんなアドバイスをしていたらそれは現実を直視していない言葉です。

(現実として弱い人間は批判されまくりです。)

 

自分に与えられた条件に合っていない考えに価値はありません。

(容姿に恵まれた人にどうやったらモテるのかを聞いても無意味なように)

 

人間だって動物です。

自分より強い人間には丁寧に接し、

自分より弱い人間には当たりが強くなります。

(コンビニの店員にナメた態度を取る人も、会社の上司に同じ態度は取らないでしょう)

 

世間は弱い人間に手加減をしてくれません。

弱い人間は批判の的にされがちです。

でも批判されたくないなら強くなるしかありません。

 

他人を気にするな!という言葉にしたがっても強くなれません。

「考え方を変えるんだ」と思っても考えなんてすぐには変わりませんが、

強くなれば考えなんて簡単に変わります。

 

強さはすぐには手に入らないけれど

強くなれば世界がちょっとだけ変わって見えます。

もうすこしだけ人生が生きやすくなります。

 

まとめ

誰もあなたのことを気にしていないなんて嘘。

みんな他人を気にしています。

 

それでも周りを気にしないで生きられるのは強い人間だけ。

弱い人間は批判の対象にされがちです。

 

もし、周りを気にしないで生きたいと思うのなら強くなるしかありません。

 

「もし、人生を充実して生きたいのなら、弱い自分、楽な方へ逃げようとする自分と闘い、克服することです」

(代ゼミ 現代文 笹井厚志)

 

編集後記

読み返したら偉そうなこといってるなあと思いますが

強くなると周りを気にしなくなる(絶対にではなく以前の自分と比較してという意味で)

というのは実感としてあるのは事実なので、このまま投稿します(笑)

 

1日1新

特定同族会社の判定(全く覚えてませんでした。あんなに勉強したのに・・・)

 

 

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