簿記論は第3問の出来次第
簿記論は第3問ができれば受かります。
問題の取捨選択さえ間違えなければ、だれでもフツーに受かります。
(筆者は一回落ちましたが・・・)
とはいえ第3問はむずかしい。
そこで今日は第3問の効率的な解き方をご紹介します。
第3問は解ききれない
第3問は膨大な量の資料が与えられ、絶対にすべての問題を解くことはできません。
(講師が2時間かけても第3問は解ききれません)
つまり手をつける問題と手をつけない問題を戦略的に分けなければいけません。
そこで解く問題と解かない問題の見極めがとても必要になります。
(第3問を頭から順番に解いている方は今日から解き方を変えましょう☆)
第3問の問題構成
第3問を金魚すくいをイメージしましょう。
水槽の中に
・簡単にすくえるAランク(大原は無印)
・ちょっと手間がかかるBランク(大原は☆)
・絶対解けないまたは解くのに時間がかかりすぎるCランク(大原は★)
が浮いていて、時間内にたくさんすくえた人が勝ちになるゲームです。
筆者がイメージしていた第3問の全体像はこんな感じです。
(それぞれの深さが解答するのにかかる時間を表しています)
Aランク(無印)の特徴
基礎点を積み上げる問題群であり、絶対に落とせない問題です。
特徴は以下のようになります
・転記のみ
・計算の手間が少ない
・他の項目と連動していない
例えば
賞与引当金なんかは6分の4をかけて終わりです。
前T/Bの繰越利益剰余金と後T/Bの繰越利益剰余金の金額は同じです
第3問を解くときはかならず最初にAランクをすべて処理しましょう☆
Bランク(☆)の特徴
合否を分ける勝負の問題群です。
特徴は以下のようになります。
・内容は易しいが処理が多い
・処理は少ないが内容が(少し)難しい
・他の項目と(少し)連動している
Bランク問題は必ずAランクの後に解きましょう☆
Cランク(★)の特徴
合否に全く関係しない問題群です。
特徴は次のとおりです。
・内容が難しい。(未学習項目など)
・処理が多い。(減価償却累計額など)
・他の項目と連動しすぎている。または最終値。(未払消費税など)
仮にできたとしても絶対に手を付けてはいけません。
スルーして自分の時間を守りましょう。
筆者の解き方
以上の点をふまえ、筆者がやっていたのは大体つぎのような感じです。
・簿記論は第3問から解く
・最初の7~8分は電卓をつかわず、問題のランクにあたりをつける。
(難しいかどうかは実際に解きはじめなければわからないことが多いのですが、
とりあえず問題文が長いものと資料が複雑なものには手をつけないでおこう、という感じでした)
・Aランクと判断した問題から解く
・Aランクをすべて解いたと思ったらBランクを解く
(Aランクだと思った問題を解いてる途中で「あれ?これ、難しいぞ・・・」とおもうことがありますが、
明らかにCランクでない限りそのまま解ききっちゃった方がいいです。
ランク付けはあくまでも解く順番の目安なので、最初にCランクにいかなければなんでもいいです。
とはいえBランクより先にAランクを解くほうが望ましいですが。)
・A・Bランクを解ききったら第1問・第2問へ
(時間が余ったからと言ってCランクに手をつけてはいけません。
Cランクは受験生の時間を奪うためだけに存在する問題です。
Cランクは得点することがすごいのではなく、見抜いてスルーし時間を獲得することがすごいのです。)
(また、BランクとCランクの境界線も微妙なことが多いですが、そこは自分の実力と残り時間の兼ね合いで判断しましょう。
僕は解けそうでも時間がかかりそうなら飛ばして第1・2問にいってました。
時間をロスしないことが一番大事だからです。)
Cランクには手を付けたことを恥じましょう。
決して解き切ったことを誇ってはいけません。
Cランクに手をつけてしまったときの対処法
Aランク・Bランクだと思ったのに解いている途中でCランクだと気づくことはよくあります。
ここで大事なのは「撤退する勇気」
その問題に、5分使っていようが10分使っていようが、解けない、または解ききれないと判断したら迷いなく撤退しましょう。
個人的に第3問が強い人とそうでない人の一番の違いはここにあると思います。
つまり、解けない問題に固執してしまうかそうでないか。
「いつも難しい問題のせいで時間がなくなっちゃって・・・」
という方は第3問の全体像を思いだしましょう。
そして難しいCランクはとっとと見切りをつけましょう。
安心してください。AランクとBランクが全部できれば間違いなく第3問は合格確実ラインにのります。
まとめ 簿記論の第3問は取捨選択と撤退する勇気がすべて
筆者なりの第3問のポイントはこれです。
・第3問の全体像を把握し、Aランクから解いていくこと
・Cランクには絶対に手をつけないこと
・Cランクに手をつけてしまったらなるべく早く撤退すること
またマインドとして
・AランクとBランクがすべて解ければ確実に受かること
・Cランクは受験生の時間を奪うためだけに存在すること
を覚えておくとよいでしょう。
編集後記
子曰く「簿記論のテキスト捨てなきゃよかったなあ・・・」と。
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